十代の恋よさようなら ▼沢本忠雄、丘野美子
至純の恋の幸福も束の間に破れ、美しくもはかなき青春の幕を閉じた悲恋の物語を哀調のメロディに乗せて贈る純愛悲歌。
1958年 56分 モノクロ
8月18日 月曜 9:00 -10:00 衛星劇場
◆幻の蔵出し映画館◆
銀座の裏街に巣食うちんぴらスリの啓一は、ある夜、妹によく似た花売り娘・澄子が仲間にこずきまわされているのを助けてやった。啓一は、田舎で亡父の代わりに母と妹を養っていたが、四、五年前に東京へ出て来た。しかし世間は甘くなく、生活に困った啓一は、愚連隊に足をつっ込んでしまったのだ。
澄子もまた不幸な星の下に生まれた娘で、その夜も一杯飲屋をやっている継母・八重の差し金で客に貞操を奪われそうになり家を飛び出したのだった。