劇映画 沖縄【終戦80年 映画が伝える戦争の記憶】 ▼佐々木愛、地井武男

忍従と悲しみの日々は終わった。民族の魂を海鳴りにも似た烈しさでゆさぶる!
『第一部 一坪たりともわたすまい』
『第二部 怒りの島』
1969年 199分 モノクロ

8月18日 月曜 10:00 -13:30 衛星劇場

<第一部> 昭和三十年沖縄。アメリカに土地を奪われた島袋三郎は基地周辺の米軍物資を物色している。「ウチナンチュの物を盗めば泥棒だがアメリカーナのものを盗むのは戦果だ!」これが三郎の生活哲学だった。米軍の基地拡張の中、玉那覇朋子の祖母が戦闘機の機関銃に撃たれて死んだ。何の補償も与えない米軍に対し、抗議の列を作り進む地元の農民たち。それから間もなく農民たちの闘いは全沖縄の闘いへと拡がっていった。
<第二部> 十年後、ベトナム戦争へ突入していたアメリカは沖縄基地からB52爆撃機を出撃させている。戦争の激化にともない基地労働者の労働環境もより過酷なものとなっていく。彼らの怒りはストライキ闘争へと発展していくが、アメリカはあらゆる手を使いストを潰そうとする。逮捕者、解雇者が続く中、朋子の弟の亘が米軍トラックに轢かれて即死する。亘の教師は軍事法廷で「アメリカ民主主義のウソ」を糾弾したが、判決は…