吉田類の酒場放浪記▽谷塚駅「田舎」
イラストレーター・吉田類が東京の下町を中心に“大人がひとりでぶらっと立ち寄れる”酒場を紹介する。
9月12日 金曜 20:00 -20:15 チバテレ1
東武スカイツリーラインの愛称が付けられた東武伊勢崎線。東京都から埼玉県に入った最初の駅が谷塚だ。ここに店を構えて22年目の「田舎」。マスター夫婦を二人の息子が手伝うという家族経営の店だ。ご常連が一様に口を揃えるオススメは刺身。吉田さん、まずは隣のご常連がつまんでいた「大アジ刺し」のボリュームに驚き、続いて注文した「刺し盛り」に目を丸くした。
大の魚好きというマスターが、毎日、旬の魚を探し回り仕入れてくるという。この日の刺し盛りは千葉県・船橋のスズキをはじめ6種の贅沢さ。そして値段を聞き、その安さに吉田さんまたもビックリそして、故郷・四万十の特産、栗を使った焼酎にも思いがけず出会い、その味を堪能した。二人の息子は、赤ん坊の頃、ご常連に抱かれて育ったという、店が一つの家族のような暖かさを漂わせていた。