劇場/公演

歌舞伎◆高時 ▼中村橋之助(現・芝翫)、片岡孝太郎、片岡愛之助

坂東彌十郎
「活歴物」ながら幻想的な展開となり、驕った傲慢な高時を天がこらしめるという寓意が興味深い作品。(平成16年9月・歌舞伎座)
2004年 51分

10月9日 木曜 17:00 -18:00 衛星劇場

◆特選歌舞伎◆ 鎌倉幕府の執権北条高時は、犬を偏愛し、田楽舞にうつつを抜かしている。ある日、老婆に襲いかかった犬を殺した浪人を死罪にするようにと高時が命じるが、秋田入道が今日は二代目執権義時の忌日であると訴えると、その処罰を諦める。そして高時は、愛妾衣笠の舞を眺めて気を紛らわすが、ここへ大勢の田楽法師たちが現れて、舞い踊るうちに高時に襲いかかる…。
「活歴物」(史実に基づき時代考証による扮装・演出に重きをおいた時代物)ながら幻想的な展開となり、驕った傲慢な高時を天がこらしめるという寓意が興味深い作品。橋之助(現・芝翫)の高時に、孝太郎の衣笠、愛之助の大佛陸奥守、彌十郎の秋田入道で。