戦後80年 内田也哉子ドキュメンタリーの旅「戦争と対話」#6
#6 『いのちと向き合う』佐喜眞道夫 出演:内田也哉子/佐喜眞道夫 監督:中村育子 SBC信越放送製作の秀作ドキュメンタリー。(2003年 98分)
8月22日 金曜 19:00 -20:45 日本映画専門ch
旅人、内田也哉子は、沖縄を訪ねる。
無言館に展示されている絵画。その作者で、沖縄戦で命を落とした画学生を「平和の礎」で探す。チビチリガマ、辺野古…。戦争が、過去から現在、未来へ続く、沖縄の現実。
信越放送が2003年に制作したドキュメンタリー『民教協スペシャル いのちと向き合う〜皆の宗・高橋住職の挑戦〜』を全編放送。ドキュメンタリーから20年余り。長野県松本市に高橋住職を訪ねる。
ガンで闘病生活を送りながら、沖縄にも足を運び、沖縄戦で亡くなった人々への慰霊を続けている。そして、対話のお相手は佐喜眞美術館・館長の佐喜眞道夫。丸木位里・丸木俊が最晩年に取り組んだ「沖縄戦の図」を所蔵する美術館で、沖縄戦と本土空襲、いのち、アートの力について語り合う。
『民教協スペシャル いのちと向き合う〜皆の宗・高橋住職の挑戦〜』(2003年)
日本民間放送連盟賞テレビ・エンターテインメント 最優秀賞
ディレクター:野沢喜代 プロデューサー:善財 優、岩井まつよ ナレーション:樹木希林
長野県松本市の神宮寺。「何宗ですか?」ときかれて「皆の宗・臨機応変派ですよ」と半ばジョークで答える高橋卓志住職。お寺は活気に満ちている。常に人が集い、禅宗の伝統を受け継ぎながら、高齢者のためのデイサービスや、お葬式の見本市など、様々な取り組みを行っている。
死者と向き合う巡礼の中で、セレモニー中心の仏教に疑問を持ったのがきっかけだ。高橋住職は、アジア太平洋地域を訪ね、戦争で命を落とした人々の遺骨収集や供養をしてきた。戦争や差別に対して宗教者としてどうあるべきか、問い続けている。「寺は生きている人のためにある」という信念と、いのちへの真摯な思いを明るくユーモアに包んで描く。